家族

優しい長男の知られざる苦悩。いい子であることは一見よく見えますが注意も必要です。

こんにちは、心理カウンセラー諏訪田(すわだ)佳代です。

長男に対して、
親の自分たちもびっくりするほどに
「どうしてあの子はあんなに
優しくて、いい子なんだろう。」と
思われることがあるかもしれません。

一見よいことに思われますが、
実は注意も必要です。

下の子が生まれて、
兄妹の数が増えるほど、
ママに甘えられる時間がなくなり、
ママに見捨てられないための
生きる手段として
いい子になっている
ことがあります。

自分を伸び伸び成長させる代わりに、
親にいい子だねと言われるように、
周りの大人に優しい子だねと
言われるように、

自分の望みではなく、
相手のためが軸になる生き方となり、
主体性が育ちにくく
大人になってからも
上司や周りとの関係で、
生きづらを感じることに
なりかねません。

そして、エネルギーは
必ず陽と陰がありますので、
普段からのいい子からは
想像もできないような
暴力的な一面が
本人も思わぬところで出たりします。

この記事では、
どうして、長男へは
親の期待が大きくなるのか、
その背景を見ていき、
ご家族の生きやすさにつながるよう、
お伝えします。

父親が長男に期待する理由

父親と母親が長男へ期待する
理由は異なります。
それぞれ見ていきましょう。

長男なんだからと、父親が長男に
特別に厳しくあったりするのには、
自分が成しえなかったもの
コンプレックスから、
本当は「こんな男になりたかった」
という自分の理想を
長男に求めるという
過度の期待がかかることがあります。

その期待値が、
かなり誇大であることも
少なくありません。

そしてその理想を
長男が叶えないとき、
達成できなかった時に
自分自身に感じた否定的な想いを
長男の中に見てしまい、
特段、厳しく接してしまう
ということがあります。

母親が長男に期待する理由

母親が長男に期待する理由は
結婚後の夫への失望からくることが
少なくありません。

「私の理想通りの男ではなかった…」
というような、相手にがっかり、
馬鹿にするような思いを抱いた時、
夫と話し合いがなされなければ
その理想を無意識に長男に求め
自分の理想の男に
なってもらおうとしがちです。

私が想い描くような
素晴らしい男になって欲しい。
子供のために家事やお世話を
なんだってするから、
成功し輝いてほしいという、
大きな期待を無意識に
抱えていたりします。

どんな家系が長男への期待が高くなるか

日本には
長男への過度の期待が
持たれることが多い理由を
見ていきましょう。

子供は本来、親の夢を叶える
存在ではないでないので、
子は子の人生を歩めばいいのですが、
イエ制度では、そのイエを継ぐ者の
成功度合いが、そのイエのブランド
として見られることが多いですよね。

もう一つは、村落時代からの
同調圧力が、いまでも根強く
日本社会に残っており、
日本の多くの家庭でも
無意識の次元に
この圧力が潜んでいる
ことがあげられます。

つまり、
「家族なんだから言わなくても
分かるでしょ。」
「親の言うことを
聞いておけばいいの。」
「そんな、親の思いを無視して
自分のやりたいことをするなんて
裏切りよ。」

といような思いです。
こういったセリフが
交わされる家族を
家族療法家のボーエンは、
個々が分化されていない
融合度の高い家族と言いました。
家族のメンバーが心理的に
地続きの状態です。

一方、「この子は、確かに
私から生まれてきた子だけど
この子にはこの子の人生があり、
好きな人生を歩めばいい。
それを親として応援する」
というのが、ボーエンの言う
分化度の高い、個々が心理的に
分離している家族です。

融合度の高いファミリーが
日本には多く、融合度が高いと
親が子に理想を求めるのは
当たり前だと感じさせる
在りようにもつながっています。

親の期待と見棄てられ不安

心理学的には、
期待というのは、
相手をのみこみ
相手の主体性を奪う
精神的暴力となるものです。

期待さればされるほど
去勢され、
どんどん自分というものが
見失われていく
恐ろしいものです。

そして、長男が抱えている苦悩は
両親からの期待だけではなく、
下の兄弟ができればできるほど
自分に注意が向けられなくなる
という見捨てられ不安です。

下の子ばかり愛される。
長男にとって一番怖いのは
嫌われることではありません。
親が自分への関心が減ることです。

無関心になって見捨てられる
ことほど恐ろしいことはなく、
本当は下の子ように
時には親にダダをこねて
成長していきたいのに、
親に見捨てられないために
必死にいい子になることを
選ばざるを得ません。

下の子のように
何かを試したり、
時に悪い子をしたいのですが、
普段はそれが抑圧されています。

ですが、例えば、
誰かと喧嘩になった時、
いい子の反対のエネルギーの
暴力が出たりしかねません。

このように長男に対し、
「優しくて本当に良い子だね」
というのは、
ますます本人の主体性を奪い、
自分が分からくなることに
つながりかねないため
注意が必要です。

子育て後の女性の自己実現

そして、もう一つは女性の
自己実現も重要なテーマだと思います。

中年期以降は、女性は男性性を
男性は女性性を生きると
人は全体を生きれ、おさまりがいいと
ユングは考えました。

子育てがひと段落した
中年期以降は特に、
女性がやりたいこと
趣味でも、ボランティアでも
社会で、自己を表現し活動することが、
長男と夫の良好な関係にも
つながっていきます。

やりたいことを行うことで、
自身が自分の理想に近づくことから、
理想を夫や息子に求めることが減ります。

簡単に言わないでと
思われるかもしれません。
確かに、まだまだ女性が活躍する、
女性が自己を表現するというのは
男性ほど簡単じゃないかもしれません。

それは多かれ少なかれ、
今生きているすべての女性が
担っている課題だと感じます。

これも、人との比較ではなく
「私」という主体が
やりたいことをやる、
社会での新しい自分のペルソナを
作っていくことを
応援してくれる人が
傍にいると自己実現がしやすいです。

ご参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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