夫婦療法・カップルカウンセリング

夫の浮気を知って…結婚してるけど自分にも好きな人ができた時に振り返りたいこと

こんにちは、心理カウンセラー諏訪田(すわだ)佳代です。

夫が不倫をしていたことが分かり、
本当にショックで…
誰にでも相談できることじゃないし
昔からの友人である彼に
話を聞いてもらううちに、
彼に惹かれている自分がいて…

彼も結婚もしているし、
不倫はよくないとは思うけども
夫と話をするのは怖いし、
どうしたらいいんだろう…

というお悩みについて、
この記事では、
男性が外に女性を作る、
外で子供を作ることが
容認されていて、
女性は何も言わず
我慢するという
昔ながらの家制度が
現代の夫婦に
関わりがある可能性、

そして、昔ながらの
家制度から抜けて
生きようとする
現代のカップル・夫婦が
夫婦円満の関係を築くのを阻む
「大いなる母なるもの」の
存在をお伝えします。

相手を変えども
同じような問題が起きる
本質的な理由が
見てくるかもしれません。

これからを生きる夫婦が
どのようにしたら、
夫婦の関係を豊に育めるのかの
一助となれば幸いです。

夫婦関係をうまくいかせない家制度

自分に関係ないと思われる
昔ながらの制度が
今の夫婦の在りように
どのように影響を与えているかの
理解を深めるため、
家制度と家父長制度について
少し目を通してみましょう。

家制度とは、明治に制定された
民放において規定された
日本の家族制度で、
江戸時代に発達した武士階級の
家父長制的な家族制度を
基にしたものです。

家父長制度とは
家父長権を持つ男子が
家族を支配するする家族形態で
長男は家の存続に
欠かせない存在です。

家制度では、家を継ぐことと
先祖の供養が、何よりも優先され
嫁に行った妻は多少のことは我慢し
婚家にとどまる忍従の生活を
強いられ、妻の地位は低いのものでした。

民法が改正され、
家制度が廃止された今も
この意識は現代を生きる
私たちの中に残っていると
感じられる方も
多いのではないでしょうか。

家制度は縦割りでの制度で
夫婦という横の関係を
分断するものですが、
この昔ながらの家制度が今でも
家を存続させることへの義務感や
子孫を残さないことへの罪悪感などを
私たちに感じさせ、
夫婦独自の在り方を構築することを
多かれ少なかれ阻んでいるように思います。

男の浮気は当然で、何も言わずに我慢するのがいい女

こうした家制度では、
どんな女性がいい女とされたのか、
また男性の浮気に対しては
どう思われていたのか見てみましょう。

妻の地位の低い家制度では、
若くて、美しくて、家事ができ、
言いたいことを言わない女性が
見染められ
いい女とされてきました。

そして、家存続のためには、
男は浮気をし外で子供をつくることも
当然とされていました。

この男女の在りようは
少なからず現代の男女の関係でも
見受けられます。

その昔ながらの在りようが嫌で
その窮屈さに抗いたくて、
結婚したくないと感じる人
結婚しても子供は欲しくないと
感じる人も多いのかもしれません。

そういった家制度的な
夫婦の在りようから抜けて
もっと違う形で夫婦というものを
楽しみたいと思っていても
なかなかそういった関係を
持つのは簡単ではありません。

一つには、良いロールモデルがいないこと
それと、今までの親世代の
夫婦の在りようと異なる生き方を
することを阻む無意識の存在が
潜んでいるからです。

夫婦関係をうまくいかせない大いなる母

昔ながらの家制度から離れ、
自分たちらしい夫婦関係を
夫婦で試行錯誤していけたら
幸せなのですが、
それを阻むものに、ユングが言った
「大いなる母」がいます。

それは、今までの先祖の
在りようから分離し、
主体性を持つことを
裏切り行為とします。
「家の存続のために、
子供を産むのが当然よ、
それが先祖代々してきたことだもの。」
と強制してくるものです。
自分らしく生きることに
罪悪感を感じさせる存在です。

大いなる母とは、
人間の心の中で
作用している内的イメージで、
神話にでてくる世界の神々には
子供をさらって食べる神々がいますが、
その一面を大いなる母も持っています。

その「大いなる母」の力動が
大きく働いている家族では、
例えば、こんな会話がされます。

母親が長男に対し、
「跡取りの息子はまだなの?
お父さんもお母さんも
それだけを楽しみにしてるんだから」

もしくは、嫁いだ娘に対し、
「近所の〇〇さんに、
お孫さんできた?って
いつも聞かれるのよ。
年末に孫をたくさん連れて
帰ってくる○○さんの家が羨ましいわ。」

などと言ってきます。
娘や息子が結婚し孫がいることが
自分の勲章となるため、
子供たちに自分の
思い通りを生きて欲しいと
無意識で思っています。

こういった家族の会話に
潜んでいるのが
大いなる母です。

家制度から離れ、
自分たちの夫婦らしい関係を
築きたいという思いがあるのに、
そう簡単にさせてない存在
それが大いなる母です。

自分という個にならせず
家制度から外れて
夫婦独自の在り方を持たせず
呑み込むものが
大いなる母です。

先ほどの親子の会話がありましたが、
子供だけでなく、親の方も
無意識の大いなる母に
呑み込まれています。

個の望みや夫婦の望みがあっても
それを呑み込まれてしまい
身動きもとれず
どうしたらいいか分からず
男性は浮気したりします。

そしてそれは
家制度時代に男性がしてきたこと
男性は外で女性をつくるのと
同じことです。

昔のようにそれを当然とは
現代では思われていませんが、
暗に許されているところも
まだまだあるでしょう。

そして女性がそのことを
問うと、「口うるさい
女は嫌だ」と言われるので、
言いたいけど言わないと
我慢する性格になります。
これもまた、家制度時代に
我慢してきた女性と同じ姿です。

そうした妻が、話を聞いてくれる
自分を分かってくれると感じる
異性に惹かれるのも
自然に起きうることです。

本当は夫と関係修復したい

ここで少し本当の望みを
立ち返ってみましょう。

今は確かに気持ちを
受けとめてくれる彼に
惹かれているけど、
夫とうまくいくものなら
本当は仲直りを望んでいる。
という方が多いのではないでしょうか。

一次的に彼がよく見える
かもしれませんが、
こうした大いなる母のパタンは
相手を変えても
早晩同じことが起きる
かもしれません。

今までみてきた家制度と
大いなる母の力動を考えると
夫婦関係をよくするには、
ご夫婦が意志を持って
人工的に夫婦の仲に取り組む
ということを行われるのがお得です。

自分たち夫婦は
本当はどうしたいのか、
どんな想いを本当は相手に
抱いていてるのか、
夫婦の主体を作っていくこと
それが結果、親との関係も
よくなることにつながってきます。

そうは言っても、
そもそも何か話そうとすると
口うるさいと言う夫に対し、
どうやったら、そんなこと
できるのかしらを思われる方は、
ここは女性が大人になって
まず先に素直な気持ちを
相手に伝えてみるのは
どうでしょうか。

本当の望みの伝え、
第三者である
セラピストなどを交えて
会話をしてみることで
いつも夫婦喧嘩とは
違った展開たみえて
くるかもしれません。

この記事では、
夫婦が良質な関係を
築くことを阻む
存在として、
家制度と大いなる母
についてご紹介しました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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