夫婦療法・カップルカウンセリング

夫婦・親子の喧嘩と家族の甘え どうしたら喧嘩がなくなるのか

こんにちは、心理カウンセラー諏訪田(すわだ)佳代です。

家族の間でこのような
言い争いがあったとしましょう。

夫婦や親子・恋人と
ちょっとしことで
言い合いになることが多い。
ちょっと頼み事をしただけなのに
すぐ面倒くさがられたりして、
お互いに嫌な思いをする。

「どうして私の気持ちを
分かってくれないのかしら?」

どうして分かってくれない
のかしらとというのには、
それくらい分かるでしょ
という期待があり、
そこの期待に外れたことから
くる苛立ちかもしれません。

家族や恋人という
身内との関係では、
時に相手に言わなくても
分かると互いに信じている
コミュニケーションスタイルが
取られたりしますが、

これはお互いに
満たされない想いを
早晩頂きかねません。

自分とは違う他者を
心の中で、無意識的に
自分と地続きであるような
感覚を持つことが、
日本では多くありますが、

この関係は、家族内では得に
境界線があいまいで、
相手が自分のパーソナルな
ゾーンまで侵入してきて、
その相手に対し、
怒りをぶけけずには
いられなかったりします。

お互いに言い争いを
したいわけじゃないけど、
ちょっとしたことで
言い争いになることが続き、

どうせ相手は私を
分かってくれないから
という諦めが生じ、
コミュニケーションの可能性に
無意識に蓋をしたりします。

そんな時、どのようにしたら
身近な人との会話が
うまくいくのか
見ていきましょう。

コミュニケーション能力は
自然に身につくものではなく、
人工的に身につけれるものと
言われていますので、
日常に取り入れてみてください。

コミュニケーションがうまくいかない理由-認知の視座の違い

2人以上の人間が
コミュニケーションを取る場合、
具体的なコミュニケーションを
行う以前の
物事を認知する視座の違い、
頭・心のなかの地図が
違うということを認識しておくと
とても役に立ちます。

例えば、「夏」と聞いて、
「今年ももう夏か~」と思う人もいれば、
「まだ夏か、早く秋来ないかな~」と
思う人もいえれば、
「夏といえば、スイカ割だな」など
夏のイベントに意識を向ける人もいます。

このように、あるものに対し、
その会話をする前から
人はそれぞれ違った認知を持っています。

そのため、相手に会話を投げかけた時
相手が、こちらが期待するように
受取り、返してくれるとは限りません。

そのため、家族という
近い存在の相手であっても
誤解が起きることを前提として
会話をすることで
がっかりすることが減ります。

そして、認知が異なる場合、
どちらが正しいかと捉えず
どう衝突を解消していくのかを
お互いが工夫していくと
どっちが勝つかの勝負ではない
会話が生まれたりします。

家族内では、特に
察し合い、配慮、
非言語的な訴えを
コミュニケーションだと
誤解されがちですが、

家族メンバーそれぞれの
他者性、独自性や尊厳を
大切にするという
少し他人行儀なことを行うとと
家族の口論が減ってきます。

親子喧嘩と家族の甘え

会話には、You(あなた)を
主語にした会話と
I(わたし)を主語にした
会話があります。
具体例で見てみましょう。

母親が息子に対し、
「ゆうた、あなたどこに行っていたの」
「ゆうた、お母さん心配してたのよ」
という二つの文章では、受ける側の
印象や負担は全く違います。

「ゆうた、あなたどこに行っていたの」
の文章には、母親のI(わたし)主語・主体が
消えて、欠落しています。

主語・主体がない場合、
それを受けて(息子)は
母親に代わって、
その主語を肩代わりすることを
無意識に強制されるため、
ぶっきらぼうな
返答につながります。

もしお母さんが、「ゆうた
どこに行っていたの、お母さんは
心配していたのよ。」と言い、
母親が自分で主語・主体を
埋めてくれたなら、息子は
それを無意識に
肩代わりしなくてすみ、

お母さんが心配していることが
そもまま伝わり、息子が
誤読することが減ります。

家族だから、
どっちの言い方をしても
相手に伝わると思うのは、
他者への甘えの
荒っぽい言い方で

こうした会話の多くは、
親である母親や父親自身も
自分たちが甘えれる場所や
心理的安心をくれる存在を
求めているのかもしれません。

それはもしかしたら、
夫婦でそれをお互いに
与え合えていない
状況なのかもしれません。

いつも同じような夫婦喧嘩となる理由

家族や夫婦の関係において、
物理的には別々の存在だけど
心理的には地続きの心の構造
になっている場合には、

自分が言った発言を
相手がどう感じるかを
想像しない会話が
繰り広げられて
いることがあります。

次のような夫婦の会話の
違いをみてみましょう。

休日のお昼、夫がイライラしています。
パターン①
夫「隣の人、またドンドンうるさくしてるな
家の中で、柔道でもやっているのか」
妻「え、そう?」
夫「え、聞こえないのか?」
妻「・・・」
夫「我慢できない。一言いってくる。」
妻「恥ずかしいからやめてよ」
夫「俺に我慢しろっていうのか?
なんでお前はいつも
俺を否定するんだ!」

パターン②
夫「隣の人、またドンドンうるさくしてるな
家の中で、柔道でもやっているのか」
妻「え、そう?私は気にならないけど」
夫「え、ほら今もドンといったじゃないか?」
妻「ああ、この音があなた嫌なのね」
夫「そうなんだ、耐えらないよ」
妻「どうしたらいいかしら
あなたが楽になれるように」
夫「おまえは気にならないのか?」
妻「でもあなたは耐えられないんでしょ」
夫「まぁそうでもないか…」

隣の音が気になるという
同じ出来事から
全く異なる会話が
展開されましたね。

これを見てどちらの方が
普段の会話に近いと
お感じになるでしょうか。

心理的に相手が地続きで
言わなくても分かると
互いに感じていると、
毎回パタン①のような会話が
幾度となく何十年も
繰り返されることもあります。

夫とのコミュニケーションを諦めている。

頭では、どんな会話がいいか
分かっても、
そんな簡単に変えれないし、
気が進まないようでしたら、

相手への恨み・つらみや
今までの我慢してきた思いなど
積り積もったものが
あるのかもしれません。

そうした時には、
カウンセラーを利用されても
いいかもしれません。

あなたがいいなと感じる
カウンセラーを
訪れてみてくださいね。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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