家族

息子・娘がすぐキレて暴言を吐くことと心の成長の関係

こんにちは、心理カウンセラー諏訪田(すわだ)佳代です。

「息子・娘が自分の
思い通りにいかないと
すぐキレたり、
怒鳴り声をあげたりして
困っている…

自分は何もしなくても
自分が思っていることが
すべてが充たされることを
当然と思っていて、

例えば、親が仕送りを
してくるのは当然だ、
幾つになっても
親が身の回りの世話を
やってくれるのは当然だと思い、
どんだけやっても
まったく感謝がありません。

いい年を過ぎてくると
この子はいつまで
こうなんだろう…」

思い通りにいかないと
すぐ怒るのは
根性が悪いわけではりません。

心の成長があるところで
止まっていることに
関係しています。

この記事では、
どうして娘や息子が
思い通りにいかないと
すぐ怒るのかを
見ていきましょう。

根性が悪いのではなく心の成長が止まっている

心の成長には
様々な段階がありますが、
そのうちの1つに
母子が融合状態である
段階があります。

この融合状態とは
あくまで心の内界構造のことで
当然、肉体がそれぞれ
離れていることは
分かっています。

心の中で母子が
融合状態にある時、
気持ちとしては
子供は万能感を
保ち続けれます。

何かといろいろ
やってくれているのは
母親だったとしても
心は母親と融合状態ですから
自分ができているという
感覚があります。

融合状態から
次の成長段階にいくと
親がいなければ
自分は何もできなくて
ホントはまだまだ
ちっぽけな存在だと分かり

そこから自分なりに
トライ&エラーを繰り替えしながら
親から自立し
成長していくのが
健康な成長のプロセスですが

心の成長が融合状態で
止まっている場合には
心のの存在である
実際の母親に依存している
ということを心は否認
するようになっています。

理由は、依存していることを
自覚することは、
内界の融合状態を
つまり万能感を壊されるため
そこには不安や不快さが
あるためです。

そのため、仕送りを
してもらったり
身の回りの世話を
してもらっても
依存しているという
認識はありません。

相手に感謝できないのは、他者が存在しないから

子供の頃から大人になるまで
さんざんお世話をして
子供が不都合を
感じることがないよう、
なんでもかんでもやってきたのに、
全然感謝されない…

いつになったら
感謝してくれるのかしらと
思われるかもしれませんが
母子融合状態の
心の状態の時に
感謝はありません。
(感謝はできません。)

感謝するには
他者が必要ですが、
心は母子融合で
自身が万能感を持ち
自己完結しているため
いるのは自分だけで
他者は存在しないのです。

子供は小さい時
母親のおっぱいという
良いもの(対象)に
羨望を抱きおっぱいを
攻撃するのが
健康な成長過程で

羨望し攻撃する
ことができると
次は自分も良いもの
例えば創造性などを
失敗などを繰り返しながら
努力していけるのですが、

攻撃できない、
羨望の取り扱いが
分からないと
子供は攻撃せず
母子融合状態に
とどまります。

そのまま大人になると
幾つになっても
何でもかんでも
自分の思い通りに
母親がやってくれないと
怒ります。

融合状態である母が
自分の手足のように
なんでもかんでも
やるのが当然な
心の在りようなのです。

病理の人格構造が恒久化する

母子融合状態の
万能感を抱き続ける
ところで心の成長が
長いこととまると
一つの独立した人格が
人格構造の中に
位置することがあります。

その独立した人格
(病理構造)は
心が健康に向かうことを
妨げるもので、
病気のままでいるように
甘い言葉をささやき続ける
マフィアのような存在です。

この病理の心 、
健康な心、
破滅するような不安な心、
の3つが三角関係を成しており、

病理の人格は、
自分が破滅するような
恐ろしい不安のところに
落ちずにいるのは
助けてくれるけど

健康なところに
いくのを阻止し
結果、病理の人格に
とどまらしておくため
身動きのとれない
状態となっています。

心の構造と引きこもりの関係

次に具体例をあげながら
見ていきましょう。

引きこもり状態が
続いている場合
心の在りようとしては
母子融合状態で
心の成長がとまり、

そこに長くとどまったことから
病理人格構造が
恒久化していることも多いです。

病理構造は内側で
こんな甘い言葉をかけてきます。

引きこもって
他者と関わらずにいれば
傷ついたりすることもなくて
安全だぞ。
外になんかでたら、
みんなの前で
恥ずかしい思いをするかもしれないぞ
恐ろしいだろ、だからずっと
ここにいればいいんだよ、
ここにいれば安全なんだから。

こんな言葉をかけてくる
内側の人格です。

外に出てみんなの前で
自分の小ささを
みんなに見られたら、
自分が壊れるんじゃないか
というようは不安や
迫害されるんじゃないか
というようなとても
怖いところに落ちるとこから
護ってはくれるのですが、

外の世界で
失敗しながらも
自分らしく成長していく
というところにも進めず、

病理構造のところで
長い間滞在するのですが
長期的には
内なる健全さや自尊心が
蝕まれるので
とても苦しい状態です。

心の構造と摂食の関係

痩せを希求する
摂食にまつわることで
悩んでおられる方も
まさにこの病理構造との
三角関係が存在しています。

病理構造はこんな
甘い言葉をささやき続けます。

やせている以外は
自分を満足させ
安定させる道はない、
やせていれば
みんなから羨ましがれ
万能感を感じれるぞ

というふうに洗脳し
もう少し食べたいという
健康な自己をてなづけ
脅かしてきます。

この病理構造が
ささやくまま
痩せていれば、
太ったことからくる
抑うつ的な気持ちや
やせてない自分は誰からも
相手にされないというような
恐ろしい迫害不安から
回避することができます。

そのため、
過食や嘔吐を
繰り返したり、
下剤乱用を続けるですが
絶望感を感じたままの
人生が続き
とても苦しい状態です。

カウンセリングでは
この病理構造が
扱われて初めて
摂食の本質的な改善に
つながります。

脆弱な心は一人で作られるものではない

心の成長がとまる
という言葉から
本人が悪いのかと
思われることもある
かもしれませんが、
そうではありませんし、

社会での成功と
心の成長も全く
比例関係にありません。
ある程度どこかで
止まっているのが自然です。

また、他の記事でも
何度か書いていますが、
家族の問題に
誰か一人だけが悪いことは
ありません。

家族の在りようは
家族で起こるドラマは
真相は一つのことで
語りつくせるほど
単純ではないのです。

先祖代々から続く
家系のパタンもあれば
祖父母、両親が
育った時代に起きた
歴史的出来事

そういった一見
まったく自分に関係あると
思えないこと
そんなことが
家族で起きるドラマに
関わっているのが
ほとんどです。

家族の問題は
自分の問題よりも
心が痛み、
どうしたらいいのかを
絶望感を感じさせる
ものであることも
あると思います。

家族の恥をさらすようで
そんなこと話せないと
思われることも
いかもしれませんが、

お一人でお悩みにならず
ご自身がいいなと
感じられる誰かに
相談してみてください。

心から応援させていただきます。

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