こんにちは、心理カウンセラー 諏訪田(すわだ)佳代です。
人間関係がストレスで転職したのに、
転職先でもまた
人間関係にストレスを感じる・・・
こんなはずじゃなかったなど
同僚との関係については
ストレスを感じるという
お悩みについて、この記事では、
ストレスな人間関係を
改善する方法をお伝えします。
Contents
苦痛な人間関係が発生する理由
改善するにあたり、
そもそも、なぜ苦痛な人間関係が
発生するのかを最初にみていきましょう。
私たちの人間関係を苦痛にするものに
「シャドウ・影」があると、
ユングは言いました。
シャドウとは、私たちの意識によって
容認されなかった人の暗い影の部分です。
一言に暗い影の部分といっても、
それを容認したくなかった時の
心の傷つき度合いによって、
シャドウの種類も様々あるのですが、
この記事では、トラウマや恥体験の
傷つきからできたシャドウではなく、
人生を歩んでいきた中で、
いつしかできていたシャドウについて、
そもそもシャドウは
どうやってできるのかと、
その解決方法を具体的なストーリー
とともにみていきます。
そもそもシャドウ(影)ってどうやってできるの?
そもそもシャドウ(影)って
どうやってできのでしょうか。
その過程をご紹介します。
例えば、子供が母親に対して怒りを
感じたとしましょう。
なんでもっと私に関心を
持ってくれないんだ。
なんでもっと母は自立しないんだ。
子供ながらに怒りを感じる。
ですが子供にとって母親に対し、
怒りを持ち続けておくことは
安全ではありません。なぜなら、
子供が今教授できている食べ物、
暖かい寝床、生存が危うくなる
可能性があるためです。
そのため、この怒りを次のように
3つのステップで、
怒りをないことにします。
1.(怒りが自分事)私はお母さんに
対してとっても怒っている。
2.(怒りを自分の外へ)でもそれは
私の安全を脅かすもの。
だから怒りを抑圧する。
怒っているのは、私ではない、
怒っているのは、あなただ。あの人だ。
周りの人が怒っているように見える。
3.(怒りが別の感情へ)こんなに
怒っているばっかりの人と接すのは
怖いし、悲しい。
怒りを完全に抑圧すると、
怒りという信実の姿ではなく、
怖いし悲しいという虚構の姿に変わりました。
これが、シャドウ(影)が
できるまでのステップです。
私たちは生きていくために、
心を守るために、
いろんな工夫をしています。
抑圧(=意識から個人の無意識へ
追いやること)も
心を守るための工夫なのですが、
抑圧は、ストレスな人間関係を
生み出すことが多いのですね。
抑圧したものを相手の中にみて、
その人を苦手だと感じるからです。

ストレスな職場の人間関係を改善する方法
具体的な例を2つあげ、改善する方法をみていきます。
末っ子キャラの同僚にイライラする。
何かと仕事をパキパキこなしているキャッシーは、
末っ子のようなキャラクターの
甘え上手の同僚ジェシカと
同じチームで働いています。
キャッシーは、何かとたくさんの仕事を
やり頑張っているのに、
なぜか同僚ジェシカが上司に可愛がられる。
そんな状況で、キャッシーはその同僚に
イライラするかもしれません。
職場は多くの場合、
家族内の役割と同じ役割を
演じることになるのが自然です。
例えば、キャッシーが長女であれば、
職場でもお姉さんを
やっているかもしれません。
職場での親となる上司のために
一生懸命働いていて、
何かと大変なことも引き受けているのに、
かたや、自分のことしかしない同僚に
イライラしているのかもしれません。
イライラする同僚との関係を改善する方法
人間関係を改善するため、
シャドウ(影)と取り組みんでみましょう。
シャドウ(影)ができるまでの
3ステップを先述しましたが、
そのステップを後ろから遡っていくのが、
シャドウとの取り組みとなります。
例えば自宅で行うときは、
椅子が2つあれば、
空いている椅子に、相手が座ってるとして、
取り組んでみましょう。
3.それと向き合うこと
キャッシーは、同僚ジェシカと
向き合ってみて、
思っていることを言ってみます。
例えば、こんなふうに。
同僚のジェシカは、
いつも大きすぎる声で
話してうるさいな。
誰かがやらなきゃいけない
ことがあっても、自分ごとじゃない顔して、
いつも周りを矢面に立たせて、
本当に仕事をしない人だ。
2.それに話しかけること
次に、ジェシカと対話してみます。
空いている椅子の方へ移り、
ジェシカ(相手)の言い分を
言ってみましょう。
キャッシー:「会社でいつもうるさいぐらいの声で、話すよね」
ジェシカ:「え、周りの人のこと全然気にしてなかった。自分の声のまま話しているだけだよ。」
キャッシー:「何かやらなきゃいけないことがあっても、いつも我関せずで、人にやらせるよね。」
ジェシカ:「だって、そんなに頑張りたくないもの。他の人のために、そんなに走れないわ。私は自分のお仕事だけで、ちょうどいい。」
1.それになること
最後のステップで、キャッシーは、
同僚ジェシカになります。
例えばこんなふうに。
「私は、他の人のために、
頑張り過ぎず、
大変なことに関わらず、
自分のお仕事だけするのでちょうどいい。」
姉という立場から、
大変なことを何かと引き受けて、
妹のように他の人にやってもらう
甘えるということを抑圧し
それを自分じゃないものとして
生きてきたかもしれません。
本当は自分もそうありたいと、
自分の持ち物として取り戻すことで、
働き方も少し変わるでしょうし、
同僚へのイライラも軽減
されることと思います。

上司が怒っているように感じて不安
もう一つの例を見てみましょう。
ジェーンは、何かのプロジェクトを
任されたとしましょう。
どのようにプロジェクトを進めていくか、
自分の意見を上司に伝えるという場面で、
上司は特に何かを
言ったわけではないのですが、
ジェーンは上司の表情を見て、
ダメだったかな、あまり出来が良くなくて
怒っているのかと感じ、
とてもストレスを感じているとしましょう。
ここでも1つ目の例と同じ、
上司の中に親を見ているかもしれません。
幼少期、親のご機嫌や顔色をうかがう
ことが多かったのかもしれません。
怒っているように見える上司との関係を改善する方法
ここでも、シャドウ(影)ができるまでの3ステップをを後ろから遡ってみましょう。
3.それと向き合うこと
上司は怖い。
いつも怒っているようにみえる。
上司は私の提案を
認めてくれているのか分からない。
2.それに話しかけること
ジェーン:「どうして、上司はいつも怒っているのですか?」
上司:「え?怒っていないよ。機嫌がよくない時もあるけど、普段は怒っていないよ。」
ジェーン:「プロジェクトの進め方についての、私の提案があまりよくなくて、怒っているように見えました。」
上司:「ジェーンに怒っていたんじゃないよ。その日は、週末のハイキングがきつくて、ひどい筋肉痛だったんだ。」
3.それになること
この場合は、紐解きが少し難しいのですが、
怒りをもっていたのは、
上司ではなくジェーンだったのですね。
ジェーンは怒りを、
過去に自分のものではないことに
してしまったため、
相手の中に怒りを見、
相手が怒っているように見えたのですね。
この場合、自分が怒っているということに、
馴染みがなく、なんのことか分からない
ということもあるかもしれません。
その場合は、カウンセラーと
紐解かれていくことをお勧めします。
以上、シャドウ(影)が
できるまでの流れと、
そのシャドウ(影)が人間関係を
複雑にしている時に簡単に
取り組める改善方法をお伝えしました。
お役にたてれば幸いです。
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