家族

手洗いを止めれない母と娘の関係から見える、本当に洗い流したいもの

こんにちは、心理カウンセラー諏訪田(すわだ)佳代です。

手を洗うことをやめれない。
というのは、
心理療法の中でも多い
お悩みの一つです。

手を洗うことが
心の防衛になっているため、
手を洗うと不安から
距離は置けるのですが、
ご本人もご家族も
悩んでおれることが多いです。

この記事では、
フィクションの
家族の物語を通し、
手を洗わざる得ない心の構造や、
家族全体の関係を
視野に入れることで
見えることなどをご紹介します。
お役に立てれば幸いです。

いつも手が汚れている母

こんなフィクションの
家族の物語が
あったとしましょう。

母親ジョアン(45歳)は
いつも手が汚れてるように感じ
熱心に手洗いをしています。

夫トム(48)と息子(20)
娘ケイト(18)に対しても
家に帰ってくると
強迫的に手を洗うように言い、
家族のメンバーもそれぞれ
それに従っています。

家族の中でも特に娘に対しては
厳しくあたり、
過干渉気味にあれこれ
干渉しています。

そんな中、ファミリーで
家族療法(家族カウンセリング)を
受けることにしました。

家族のメンバーは、
みんな自分の手をさほど
汚いとは思っていないけども、
母親を安心させるために
協力していることが
語られます。

また、夫婦とカウンセラーの
3人で話される会では、
夫のトムが、自分に対して
いつも批判的であると
妻のジョアンが
語り始めました。

家事をどんなに頑張っても
褒めてくれるのではなく、
ここに埃が残っているよなど
高身長のトムだから気づく
ようなことを指摘してきて、

どんなに掃除を頑張っても
完璧にはキレイにできないわ
というような思いが
いつもジョアンの中にありました。

そうした夫婦関係が語られ後、
妻のジョアンが育った
環境について
次のようなことが
分かってきました。

ジョアンの母ジュリーは、
ジョアンが子供の頃、
兄弟の中でも特に
ジョアンに口うるさく
指導していたこと、

家庭科でのエプロン作りの
宿題など、ジョアンが
自分でやろうとしても
それじゃダメよと言って、
全部ジュリーが代わって
作ってしまっていたこと、

またジョアンが大人になり
友達とお酒を飲んで
少しのみすぎたジョアンを
友達が家まで送ってくれた時、

母親ジュリーは、友達に
礼を言う代わりに、
「こんなになるまで飲まして!」
とジョアンの友達に
文句を言うという
体験がありました。

幼少期の体験も含め
大人になってからも、
ジョアンは何もできない
無能であるように感じ、
様々な体験で、
恥を感じることが多く、

母親の言う通りに
やっていれば、
なんでもうまくいくんだ。
自分で何かやろうとすると
うまくいかないという
信念になっている
ことがわかってきました。

強迫的に何度も手を洗う理由

この事例から分かることを
いくつか見ていきましょう。

手を洗わざる得ない心のありよう

強迫的な行動を止めれない
理由は、その行動が
心が不安に覆われないように
防衛になって
くれているからですが、

このことは心の境界線を
取り入れて考えてみると
よくわかります。

例えば、鼻水は
自分の体内にある間は
それを汚いとは感じませんが、
それが一度外に出ると、
鼻水を汚いを感じますよね。

それは自分の皮膚という
外と内を分ける境界線の
どちらにあるかで
とらえ方が変わってくるためです。

もし鼻水は自分の指には
つかなかったけど、
鼻水をとったティッシュが
かばんについてあたり、
かばんに鼻水がついて
しまっとしましょう。

この時、かばんは
汚れたのですが、
鼻水は自分の体には
ついていませんので、
体はキレイですが、
心理的には汚れて
いるように感じる。

体は汚れていないことを
頭では理解できても、
心がそう感じず、
そのため手を洗うという
心の次元と
行動(体)の次元が
地続きになっています。

また、事例では、
ジョアンは家族にも
帰宅時に手洗いをするよう
強迫的にお願いする
せざるを得ないところが
ありましたが、
これも境界線から
見えることがあります。

これは、自分と家族に
境界線がなく
地続きになっているため、
家族のメンバーにも
同じように強迫的に
お願いすることに
つながっています。

もちろん体が
離れていることは
分かっていますが、
心理的に、内的には
自分と家族が地続きであるため
家族のメンバーにも
お願いせざるを得ない
状況になっています。

批判的な母親と同じ役割を夫が担う

ジョアンは、母親のジュリーに
家庭科の宿題を
そんなんじゃダメよと
代わりにやってもらったり、

大人になって友達と
飲みに行ったときも
娘をこんなにに飲ませたと
母親が友達を叱るという
体験から、

繰り返し、恥ずかしさや、
自分は何もできないから
母親の言う通りに
しておければいいんだという
体験が繰り返しありました。

批判されることは
もちろん辛い体験でしたが、
批判される側、そのポジションに
あまりに長く
留まっていたため、

そのポジションでいることに
生きづらさを感じながらも
どうやってそこから
抜けれるのかは
大人になった時には
分からなくなっていました。

そうしたとき、
人は異性を、
母親と同じように
批判するところがある
相手を選んだり、

お互いにそのつもりは
ないんだけど、
批判する側と、
批判される側に
結局おさまっている
というようなことが起きます。

あまりに、馴染みがある場合、
そこから抜け出したいはずなのに
抜け出すことに罪悪感を
感じたりすることもあり
馴染みのある役割を
夫との間でも取ることがあります。

母親の娘への期待

事例では、3世代に渡り
母親が娘に特に
厳しくあたったり
干渉するという事例でした。

これは母親が
どれくらい自己実現をする
機会があったかや、
自身の感情に対し
どれくらい夫が
向き合ってくれたかで、
娘に求めるものが
変わってくると言われています。

今は女性の生き方に
昔よりもはるかに多くの
選択肢がありますが、
女性は専業主婦として
生きるが普通と
されていた時代では

女性は本来持っている
自身の能力を
現実世界で形にする
チャンスがありませんでした。

そうした本来持っている
能力を出す場所がなく、
個性化の道が
成し遂げられず、
家族の関係性を超えて
生きる機会が失われると、

家族の中での同性である
娘に一心同体であったり
理解者であることを
求める傾向が
強いといわれています。

そうした場合に、
娘の立場からすると、
母と娘という関係性の中で
個が埋没されがちになり、
大人になってから、
生きづらさを感じることにも
つながります。

本当に洗い流したいもの

強迫的に手を洗わざる得ない。
本当に落としたいものは
もしかしたら、汚れではなく
過去に体験した
恥ずかしかったこと、
心がすごく痛むこと
涙がでるほどに辛かったこと、
なのかもしれません。

ご家族だけでお悩みにならず
第三者を利用されてみてくださいね。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

無料オンライン講座

【無料オンライン講座】
メールアドレスを登録して、
『人の顔色を伺ったり、
相手にどう思われるのか気になる
本当の理由と、
数ある心理療法の中で
このお悩みに向いている心理療法が
どれかを知れる』
15分の無料動画を受け取る⇓

購読後、メルマガ解除を希望される場合は
メール末尾のURLから簡単にできます。
フォームにご入力いただいた個人情報は、
暗号化通信されますのでご安心ください。

関連記事

  1. 相手に譲ってばかりで、自分が分からなくなり心が空っぽの時のカウン…
  2. 仕事量が多くなることの対策に役立つ育った環境との類似点を見つける…
  3. 誰かの影に隠れて相手に合わせるほうが楽だけど生きづらい
  4. 産後誰にも必要とされていないようだし育児もうまくできなくって辛い…
  5. 周りの目が気になり、どう思われてるのか不安な気持ちが落ち着くカウ…
  6. 優しい長男の知られざる苦悩。いい子であることは一見よく見えますが…
  7. 虚無感や空虚感を感じて何もやる気がでないお悩みとカウンセリング
  8. 気分の上下(上がり下がり)が激しく落ち込むと何もできない理由。

ピックアップ記事

PAGE TOP
PAGE TOP