カウンセリング

カウンセリングで心が丈夫になる時に知っておきたいこと

こんにちは、心理カウンセラー諏訪田(すわだ)佳代です。

心理カウンセリングは
最初にカウンセリングの目的を
決めるのが一般的です。

目的がはっきりしていても
回数を重ねていくうちに
変わることもありますし、
目的は分からなければ
分からないと伝えても大丈夫です。

どこに目的を置くかにもよりますが、
心理カウンセリングが進むについて
心の質の変容を
体験することがあります。

心の質が変容するとは、
春と夏だけをよしとしていた心が
秋と冬も生きるともいえますし、

今まで嫌なもの、無い物として
切り離していたものを
自身の持ち物として
全体を生きるともいえますし、

誇大でも卑下でもない
等身大を生き、
本当の自分の靴のサイズで
人生を豊かに体験する
ともいえます。

心は目に見えません。
ですが、目的によっては、
カウンセリングでの
プロセスが進んでいくと
こうした、
いくらお金を出しても買えない
内的な変化があります。

この記事では、
そうしたプロセスにおいて
心がよくなる時に
どんなふうに感じる可能性が
あるかをお伝えし、
そのプロセスに渦中にいる時の
安心材料にしていただきたいと思います。

心を守るための工夫である3種類の防衛

心を守る工夫として
3種類の防衛の方法がありますが、
心が丈夫になると、
それらの防衛をしなくても
よくなります。

その防衛をしなくてよくなる時
つまりよくなる時に
どんな感覚があるかを
この記事でご紹介しますが、

それにあたり、先ず、
心を守る工夫の
3種類の防衛には
どんなものなのかを
先に見ていきましょう。

悲しい出来事、
とてもじゃないけど
受け止めたくない
出来事が起きた時、

私たちは、
それを感じなくてすむようにする
心の工夫が3つあります。

それは、
抑圧、スプリッティング、解離
です。

抑圧は、感じたくないことを
意識から個人の無意識に
追いやり、蓋をすることです。

抑圧はが悪いことのように
言われることがありますが、
抑圧は3つの防衛法の中では
一番高度なものかもしれません。

一般的には抑圧に対しては
アンカバリング、つまり
蓋を開けて、
ブレイクスルーしようという
アプローチが試まれます。

そして、次に
スプリッティングというのは
心を2つに割ることです。
白と黒、
勝ち組と負け組のように
2つに割れた状態です。

母親、他者や周りから
認めてもらえなかったり
承認してもらえない
応援してもらないと
できる心の工夫です。

このスプリッティングに対しては
アンカバリングや
ブレイクスルーなどをしては
より心は不安定になりかねません。

スプリッティングについては
割れた心をつなぐことが
大切です。

最後に、解離は、
自我の一部を完全に切り離すことで、
痛みや傷つきを
感じなくてすむようにする工夫です。

トラウマのような
とても深い傷つきの時に
人間がとる心の工夫です。

切り離した部分は、
自分でないものになっていますので、
普段の意識には
1ミリのぼってきません。

事前に知っておくとよい心がよくなる時に感じること

カウンセリングを通して
自我が丈夫になってくると、
今まで行っていた防衛をしなくても、
今までは無いことにしていたことを
心が抱えれれるようになるのですが、

実はその良くなる時が
今までの感覚との違いに
悪くなったのではないかと
感じることもあります。

心が丈夫になって
よくなっているのに、
どうして悪くなったのかのように
感じるのでしょう。

ここでは、防衛度の高い
スプリッティングと解離について
見てきたいと思います。

スプリッティングをしなくなる時に感じること

スプリッティングの
心を白と黒の状態は
生きていく上の工夫なのですが、
どこか不安定です。

少し斜めの土台の上に
なんとかバランスを
とって立っているような
イメージです。

心が割れていることや
土台が斜めであることからくる
生きづらさや
不全感、無気力感、
不安に心が侵襲される感じ、
人間関係でのトラブル
などがあります。

カウンセリングを通しての
質的変容とは、
割れている心が
つながっていき
心が斜めでなく
安定の豊かな土壌に
なることです。

これは表面の取り組みとは異なり
この変容が、
生きづらさから解放され、
不安に心が侵襲されることなく
主体性を持って生きていく
ことにつながりますが、

何十年もの間、
斜めであったとしても
心を割った形で固定して
バランスをとって
生きてきたのに、

それが斜めじゃなくなり
安定の心の土壌となることが
心にとっては新しく、
今まで何十年も取ってきた
バランスとは異なるため、
最初不安定に感じたり
悪くなったのかなと
感じるのですね。

これは身体でも同じです。
痛みを感じる部分だけでなく
身体全体の流れをみて
マッサージをしてくれる
施術者は同じように
良くなる時は、
1回悪くなるように感じる
と言われます。

解離をしなくなる時に感じること

人の心の悩みも、
時代が変わるについて
変わってきています。

心理学が始まった
フロイトの時代には、
抑圧という防衛法での
悩みを抱える人が
多かったですが、

現代人で、生きづらさを
感じている多くの方は
解離があります。

人格が変わるほどの
解離でなくても、
あまりに心が痛すぎたこと
とてもじゃないけど
心に抱えておくなんて
できないことを

人は解離という防衛方法を使って、
自分から完全に切り離し
それを自分じゃないものにします。

この解離は、
生きていくための工夫なのですが、
解離した部分は、
血が通っていなくて、

本当は自分の一部なのに
血が通っていない状態で生きるのも
現実での人間関係で不具合が出て、
それはそれで苦しさがあります。

切り離して自分じゃないものにする
ぐらいですから、
抑圧やスプリッティングよりも
解離がなくなるのには
時間がかかります。

解離がよくなる時は、
切り離した自分が
本当にあるんだと
今まで感じることのなかった
自分の一部を感じる
不思議な感覚も
あるかもしれません。

そして、
血が通ってなかった自分の一部に、
血が通い始める時には、
フーっと解離していた側が
現実世界で顔を
出す時がありますので、
血が通い始めるまでの間
意識的に、身の安全を意識して
日常生活を送ることが大切です。

人間の心の深淵さ

この記事では、
私たちの心が痛い時に行う
3種類の防衛をお伝えし、

防衛度合の高い
スプリッティングと解離が
よくなる時に感じること、
起きることを
お伝えしました。

仕事を頑張ったり、
お金を稼いだり、
結婚をすることで、
長期的な幸せを感じさせて
くれたらいいのですが、

抑圧なり、
スプリッティングなり
解離なりで、
生きていない自分の部分があると

どこかなにか不満というか
心に雲がかかっているというか
豊かに自己を生きれないような
感じがあるかもしれません。

人間にはよくなりたいという
欲求があります。
そのため、自己実現したり
十分努力した後でも、
よくなるために
心の作業に目を向ける
プロセスに入ることもあります。

こうした人間の心に
深淵さを感じるとともに
そのプロセスを生きることに
頭が下がるような想いです。

この記事では、
心が丈夫になる時に
知っておいたほうがいことを
ご紹介しました。

ご参考にしていただければ幸いです。

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