夫婦療法・カップルカウンセリング

結婚はそもそも苦痛な道だからみんなが結婚しなくてもいい心理学的理由

こんにちは、心理カウンセラー諏訪田(すわだ)佳代です。

結婚はするにしても
しないにしても、
女性にとっては、
いろいろと頭を
悩まされることもあるのが
結婚ですよね。

結婚することが女の幸せだ
という考えも根強くありますし、
結婚しているほうが社会的な
立場が高いと思われたり、
独身で可哀そうと言われたり
結婚しないと子供が持てなかったり、

そうした社会の見方が
まだまだ強いですよね。

結婚すれば幸せになると
一般的には思われていますが、
心理学の立場では、
実は、結婚は困難で苦難に
満ちていると考えられます。

その理由と、女性にとって
生きやすい生き方とは
どんなものなのかを
ユング派のグッゲンビュールを
参考に見ていきましょう。

結婚と家庭は人工的な創作物

そもそも大人になったら
結婚するものとされている割には、
結婚に対しての教育はないし、
結婚の本質や
本当はどんなものかを教えてくれる
場所はないですよね。

この記事では、
少しずつ理解を深めるために、
グッゲンビュールの本を参考に
結婚と家庭はいかに
夫婦で作る人工的な作品であるかを
先ず見ていきましょう。

結婚と家族構造は、
「非自然的なもの」、
本能的でないもの、
人間の努力による
人工的な産物であって、
結婚は反自然的なもの、
自然に反する営みなのである。

結婚と家庭とは
人工的な創作物、
人間の空想の表現、
言葉の最も真実な意味における
人間的な作品であり、

いかなる種類の
「自然な」本能からも、はるかに
かけ離れたものであることが、
もう一度明らかになったとすれば、
我々は結婚と家庭というものの理解に
もっと近づくことになるだろう。

「結婚の深層」グッゲンビュール・クレイグ 1982年発行

結婚のルールは、
国や文化によっても異なり、
多くの場合は、
その村や社会を繁栄させる
仕組みとして
人が決めたものであると考えると、

それに身を委ねれば
自然にうまくいくというのは
果てしてそうだろうかという
疑問を持つかもしれません。

まずは、上記の引用から、
結婚や家庭は
人工的に二人で作っていく
作品であるということが
読み取れるかと思います。

男と女の対立は、楽しくない個性化(自己実現)の道

ユング派では、
男と女というのは対立物で
自分とは違う異質なものであり
結婚のように、その対立に
積極的に立ち向かうことは
自己実現の道で
不愉快なものだとしています。

なぜ不愉快かというと、
例えば、
自分のことは赤色と感じていて
赤は好きだけど
青は嫌いと思っているのに
青である相手(対立物)との
結合に向かう作業というのが
男と女が結婚という枠組みで
一緒に生きるという
意味だからです。

どうして、それがどうして
自己実現に道なるかというと
結合すれば、赤だけでなく、
赤と青という
全体を生きることになるためです。
(もちろん実際は、2色だけでなく
多くの自分にとって異質な色
つまり嫌だなと感じる相手の
エッセンスとの結合で
全体となります。)

色とりどりを生きるのは、
全体を生きる、
社会での様々な自己実現を指しますが、
自分にとって異質と感じる色と
結合していくのは
苦痛で不愉快なのですね。

そのことが良く分かる
グッゲンビュールの文を
見てみましょう。
個性化と書かれているところは
自己実現に置き換えて
読んでみてください。

個性化とは、自分自身の複雑な心が、
その対立物の結合へ向かって
積極的に、困難や、不愉快な仕事に
立ち向かって働きつづけることを
意味する。すなわち、
これらの対立物は男と女で
象徴されるのである。

二人の配偶者間の生涯にわたる
対話的出会い、
男と女の死ぬまでの絆は、
魂の発見の特別の道である
個性化の特別の形と
解することができる。

結婚は万人とっての救済への
通路であろうか。結婚によって
心理学的発達が促進されないような
人たちはいないのだろうか。

我々は、例えば、誰もが音楽に
自己の救済を見出すことなど
要求しないが、
もしそうであれば、
多くの人が、
結婚に自己の救済への道を
見出さなければならないと
考えることは、同様に疑わしい
ことではないのか。

大部分の人が絵かきになるべきだとは
誰も思わないが、正常な人は
ある年齢に達すれば
結婚するよう期待されている。
結婚していない女性は、
魅力に欠けているために
そうなっているのだと思われる。
「可哀そうに男一人
みつけられないなんて!」と、
誰ももが結婚しなければ
ならないというのは大変な脅威である。

なぜこんなに多くの人が、
自分は結婚に召されていると
信じるのだろうか。
今日結婚に本来なら無縁な
多くの人々が結婚している。

現代は結婚以外の場で
救済を求める人々のために、
独身生活の可能性を促進するには
好機の時代である。そして、
このことはまた結婚をもっと
価値あるものにする働きをするだろう。

独身者たちの社会的地位と
物質的保証が改善されなければならないし、
結婚外で子供をもうけることが可能となり、
人々に受け容れられなければならない。

つまりその目標は、結婚というものを
男女間の強烈で継続的な関係を
対話的な出会いの中に
自己の救済を見出し得る
特別な資質のある人々だけに
とっておくことであろう。

「結婚の深層」グッゲンビュール・クレイグ 1982年発行

この本は1982年に書かれた
今から40年近く前の本ですが、
男と女という対立物が
自分にとっても異質なものとの
結合を生涯に渡って
成し遂げたなたら、
全体を生きれるという
自己実現の道につながるが、

その道は困難と苦痛に
満ちており、それは
全員がやるのではなく
やりたい人だけが
やればいいこと、

そして、独身でいたい人は
生涯、結婚せず異性との
関係を楽しめばいいこと、
また結婚という形にとらわれず
子供を持つことの可能性、
それらのことへの社会的保証
の改善の必要性など、

2020年の今読んでも
とても興味深く
大変勉強になる内容が
書かれています。

結婚・生涯独身・選択的シングルマザーとなる可能性

今は結婚しない女性も
増えてきましたが、
それでもまだまだ結婚は
女性にとって頭を悩ます
テーマだと思います。

結婚したら、好きな人と
幸せに暮らせると
思われがちですが、
ハネムーン時期が過ぎれば
苦しいことがでてくるのが
現実です。

それは一見、すごく
上手くいっているように見える
夫婦であっても、
内情はいろいろとあることと
思います。

思い通りにうまくいかなくって
ストレスなこと、
その度に向き合って
2人だけの色を作っていけると
2人の中は深まりますが、
とても骨の折れる作業です。

そうした苦痛な時間となることを
どこかで学ぶ機会があれば、
結婚を選択しない人も
増えるかもしれません。

そして女性は、
子供を何歳になってでも
生まれるわけでないという
年齢の制限もあるため、
より悩みも複雑になりますよね。

日本でも少しずつ増えているようですが、
海外では、single mother by choice
(選択的シングルマザー)といって
結婚せずに母親になることを選択する
女性も結構いらっしゃいます。

どの道を選択するとしても、
そこには幸せになりたいという想いが
みんなあることと思います。

どの道が、結果自分に
本当に合っているかは、
すぐにすぐに分からないのが
自然ですので、
トライアンドエラーをしながら、
自分に合う道を選択していけると
いいのかなと思います。

独身者のコミュニティーという選択肢

結婚しない人は、
今後もますます増えていくと
思いますが、

今青年期、中年期の方が
老後を迎える頃には、
社会はどんな仕組みに
なっているのでしょうね。

これだけ独身の方が
増えるわけですから、
独身の方向けの
シェアできるような
共に助け会えるような
サービスもたくさん
生まれることと思います。

ただ、老後までいかなくても、
今はVUCAの時代
(先の読めない時代)と言われ、

自然災害などに加え、
今回のウィルスなどのように
予測不可能なことが
起きる可能性が高いですから、

そうした時、独身で
一人暮らしの場合は、
コミュニティーなどに参加して
横のつながりを作ることは、

何か足りたくて困った時に
一人でなんとかしようとしなくても、
それを持っている
人とのつながりで
助け合うことができ、
これかの時代にお役立ちの
選択肢の1つかもしれません。

多くの女性を悩ます結婚について
ユング心理学から見た
ホントのところ、
そして、女性がそれぞれに
自分に合った生きやすい
生き方はどんなものがあるかを
見てきました。

ご参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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