人間関係

調子にのって、からかい笑い者にする・されることと、あまのじゃくの関係

こんにちは、心理カウンセラー諏訪田(すわだ)佳代です。

こんなご経験はあるでしょうか。
●学生の頃いたずらっ子と
先生に何故かみなされていた。
●ついつい
笑い者にしてしまう。
●よかれと思ってその場の
空気をよくしようと明るく
振舞っていたら叱られた。
●誰も言わないホントのことを言い
笑いをとることもある。

心理学の視点では、
こうしたことには
トリックスターが、内面に
布置されていると考えます。

それは、
本人の意思というよりも
本来は深層が住処のはずの
トリックスターが現実界に顔を出し、
ついつい、いたずらをしたり
もしくは時には、
ヒーローになったり
することもあります。

いい方に転ぶか悪い方に転ぶか
分からないのですが、
その危ない橋を
あえて渡ろうとする特徴も
トリックスターにはあります。

悪い方に転ぶと、
上役の人に怒られたり、
周りから、やらかしたなと
思われたり、誤解されたり、
自分自身も恥ずかしいなと
感じるような出来事が起きる
ことにつながります。

この記事では、そもそも
トリックスターとは何なのか、
そのトリックスターに
踊らされなくなるには
どうしたらいいか、

そして、トリックスターが
人をバカにする・されること、
恥やあまのじゃく

どのように関係しているのかを
見ていきましょう。

トリックスターとは

トリックスターとは、
トランプのジョーカーのように、
悪者になる時もあれば、
困難な状況を救う英雄のように
なる時もあるものです。

トリックスターは、
創造者であって破壊者、
贈与者であって反対者、
他をだまし、
自分がだまされる人物と
言われています。

トリックスターが私たちの
存在にどんなふうに関係
しているかの理解を深めるため
トリックスターとは何かを
ユング派の河合先生の本を
参考に見ていきましょう。

トリックスターが現実社会に顔を出す

子供の頃からトリックスターは活躍する。
先生にいたずらをしたり、
教室で先生がマジメに教えているときに、
ギャグで笑いを巻き起こしたりする。
要は、先生の権威を崩して
秩序を破るのである。そんなとき、
先生が一緒におもしろがるような
ときはいいが、烈火のごとく
怒るときもある。そうなると、
トリックスターは悪者にされてしまう。

「神話の心理学 現代人の生き方のヒント 」 河合隼雄 著

昔話のなかで活躍するトリックスター

あるとき、大作さん(高知県の昔話の
トリックスター)が、山で
仏法僧(= ブッポウソウ という鳥)の
泣くのが聞こえると言いふらした。
殿様が 仏法僧 の声を聴きたいと言うので、
山まで立派な道をつくり、やってきたが、
ククククという鳴き声ばかりで
仏法僧 の声がしない。

そこで大作さん(トリックスター)が
呼び出されるが、大作さんは平気で、
仏法僧 がククククと
鳴いていたでしょうと言う。

バカ者め、あれは山鳩だとえらく
叱られたが、何のことはない。
おかげで村人たちは
立派な道ができて喜んだというお話。

「神話の心理学 現代人の生き方のヒント 」 河合隼雄 著

この民話のお話しでは、
トリックスターは、
破壊者とはならず、
殿様をうまくだまして、
村に至る立派な道をつくるという
創造者になっています。

ですが、こうした提案は、
事前の調査でウソだと
分かることもあるでしょうし、
相手が憤慨して、
道を壊してしまうというような
破壊に終わる可能性もあり、

トリックスターの特徴の1つに
想像と破壊のどちらに転ぶか分からない
その危ない道をあえて
渡ろうとするところがあります。

組織の中で、空気を読んで
本当のことを誰も口にしない時に、
真実をフッと口に出して
それが硬直した場面の
打開策になったり、
思わず、みんなから
笑いが起きるということもありますが、

誰も口にしなかかった
真実を口にすることで、
組織からは外されたり、
叱られたりという
可能性もあります。

トリックスターに乗っ取られ、バカにする・されること

自分の心の中に住むトリックスターを
うまく活躍させるのと、
トリックスターに
乗っ取られてしまうのでは、
現実世界での人間関係や
生きづらさなどが変わってきます。

ここでは、後者の場合について
見ていきましょう。

そもそもトリックスターの
本来の住処はどこなのでしょうか。
それは意識ではなく無意識です。
無意識は普段感じるものでは
ありませんので、
無意識への存在や、
そこへの信頼は
薄くても自然なのですが、
それは確かに存在し、
上述した例のように
私たちの日常に影響を与えています。

無意識次元の
トリックスターが
自我(普段の意識)に
入ってきやすければ、
時に他者との関係が
次のようになることもあります。

周りがやっていることが
「ケッ、くだらない」と感じて
周りのことを見下し批判し
価値切り下げして、
バカにして笑うというような
ことが起きます。

バカにして笑う・笑われるのは
トリックスターの
特徴の1つです。

他者を笑うだけでなく、
どこか自分も笑われてんじゃないかと
トリックスターに
常にちゃちゃを入れられ
辱めを受けているようで
内部から崩壊しそうな苦しさが
もたらされることもあります。

トリックスターとあまのじゃく

日本の妖怪に、
あまのじゃく(天邪鬼)という
トリックスターがいま す。

あまのじゃく、
わざと人の言行にさからう人、
またそのような行為ですが、
トリックスターとしての
あまのじゃくの性質を
見ていきましょう。

あまのじゃく、
「ぶち壊しの作業、邪悪」の意として
用いられ、その特徴として
関係が成立しない、
相手なしには何事も企てられない、
常に相手の顔色を伺って
行動せざるをえないが、
その一方で相手を困らせることで
自分に関心を引き寄せようとする。

あまのじゃくと精神療法 小林隆児 著

自分の人生なんだけど、
どこか他の誰かが
自分の人生を生きているような
そんな感じとも
つながっているかもしれません。

自由に生きているようだけど、
人生の選択において、
相手(トリックスター)が
与えてきたものの反対を
いくことが決まっていて、
トリックスターに主導権を
握られているような
不自由さを無意識は
感じているかもしれません。

そうした無意識での
不自由さがあると
自由が何より大切と
自我(普段の意識)は
感じる傾向にあります。

それは、そのトリックスター
から解放されたいとも
見ることができます。

トリックスターに乗っ取られず、うまく活躍させるには

トリックスターのように
無意識次元に住処をするものは
全て両価性です。

良い面はクリエイティブの源泉ですが、
その反対は、私たちに
生きづらさをもたらします。

そんなつもりなかったのに、
ついつい人をからかってしまったり、
ついつい本当のことを会社で言ってしまい
上役に怒られるといような

トリックスターに
自我(普段の意識)が
乗っ取られる場合は、
自我と無意識の境界を
スッキリさせてあげることが
役に立ちます。

これは、一人でできないため
それを面倒に
感じられるかもしれませんが、
ここは心理療法の枠組みで
カウンセラーとの間で
作られていくものです。

自我と無意識の境界を
スッキリとしてあげることは、
結果、不安や怖れに
自我が襲われるなくなることや、
ゴチャとなることがあった
人間関係がゴチャとしなくなる
面倒な関係に巻き込まれなくなる
ことにもつながります。

この記事と関連のある
「甘えとあまのじゃく」についての記事も
ご覧になってみてください。
https://cocon-color.com/archives/411

ご参考にしていただければ幸いです。
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