カウンセリング

いつも相手の顔色をうかがい、相手優先で自分がどうしたいのか分からない。

こんにちは、心理カウンセラー諏訪田(すわだ)佳代です。

今日の記事は、
日本でとても多い
次のようなお悩みについて
解説をしていきます。

『相手の顔色をうかがい
職場でも気を使い
いつも生きづらい、

いつも相手のことを優先し
自分のことは後回しで
周りに迷惑をかけないようにと
ずっと生きてきたから、
自分のことは
どうしたいのかや、
本当の自分のことは
まったく分からなくて
いつも自信がない。

いい子、いい人、立派な人を
やってもいているけど、
本当は苦しい… 』

こうしたお悩みは
生きていくのに
とても苦しい状態ですが、
この苦しみを作っている
心の構造や、そこに
どんな介入が必要かは
対人援助者の間で
ほとんど理解されていません。

それは、教えてくれるところが
ほとんどないからです。

悩んでおられる方が多いのに
援助する側で
その理解が進んでいないことは
危機的状況だと思います。

この記事に
辿り着いてくださった方には
少しでもお役に立てるよう
本当のことを
お伝えしていきます。

生きる戦略としていい子になることで失った主体性を取り戻そう。

いつも相手優先で
相手の顔色をうかがい
相手が求めている言動を
取ることは、
いい子と言われるかもしれませんが、
主体性がどんどん奪われていき
自分はどうしたいのか
どんなことが好きなのかが
全く分からなくなってきます。

それに…
相手(養育者)や世間が
求めることを
どれだけ成功しても
虚しさや空虚感が
あるものです。

それは成功した自分は
本当の自分が望んでいる
成功ではないため
成功するほど
深層に潜む自己は
かえって放置され、
取り残されてしまうからです。

それに、成功しても
自分への信頼が薄いため
自分に対する評価を
信頼できず、
相手からすごいと言われることは
苦痛であったりします。

反対に、失敗したら
自分は価値のないように感じ、
成功しても失敗しても
どっちも苦しさを感じる
状況となります。

育った環境、養育者との関係

どうしていい子・いい人に
なるのでしょうか。
それは育った環境と
養育者との関係が
関係しています。

幼少期、両親の仲がよくなかったり、
母親の期待通りに
成長すれば認めてくれたり、
過干渉・過保護だったり、
母親が求める以上のこと
例えば、母親のもとを離れてまでは
成功して欲しくないと
母親が思っていたら
母親が求めるところまでしか
頑張らなかったり、
もしくは自分のことに関心を
持ってもらえなかったりがあれば、

子供にとっては、
親に認めらること
養育してもらうことなしに
生きていくことはできないため、
親がそうした接し方を
してくる場合は、
ママが言う通りの
親のいい子になることを
選択せざるを得ません。

そうした母子関係は、
ある心の構造を持ち、
その構造を持ったまま大人になり
大人になってからは、
会社で、上司や周りの人に
いつも気を使い、
相手が何を欲しているか
空気を読み、
上司のいい子になる、
という接し方となり
とても苦しい状態となります。

その生きづらさには
心の構造が関係してたのです。
それはどんな構造なのでしょうか、
次に見ていきましょう。

いい子・いい人の心の構造(発達の停止)

いつも相手の顔色をうかがったり、
職場の空気を読んだり、
自分がやっていることが
おかしくないか
周りから置いてきぼりになってないかと
キョロキョロしたりするのは、
ある心の構造と関係しています。

その心の構造は
次のようになっています。
自我が、まず健康な部分と
脆弱な部分に分かれ、
そして更に、
脆弱な部分が2つに割れています。

スプリッティングという心の防衛

自我が健康な部分と
脆弱な部分に先ず割れて、
さらに脆弱な部分が
2つに割れた状態で固着して
その脆弱な部分が日々の生活で
不安や生きづらさを
感じさせます。

脆弱な部分は
どんなふうに2つに
割れて(スプリッティング)
しているのでしょうか。

1つは万能的な相手(母親)と
いい子の自分のユニットと
2つめは、
見下したり批判的な相手(母親)と
価値のない自分のユニットです。

詳しく見ていきましょう。

1つ目のユニットにいる時は、
万能的と感じる相手(親)に対し
その人のために
いい子になったり
いいなりになったり、
親や世間が良しとするものを行い、
それができている時は
その対象と心が融合でき
特別な特権的な
輝かしい感情を感じられます。

そして2つめのユニットは、
批判や見下し
バカにする相手(親)と、
価値のないと感じる
自分とのユニットです。
承認とか
価値を評価されたり
健康的に自分の成長を
応援してもらえないと、
自分がバラバラになるようで
見捨てられるような
ひどく辛い感情になります。

この2つは完全に分断され
そこには架け橋はありません。
世間がよしとするものを
できている時は
対象(母親)と融合状態で
気分はいいのですが、
ひとたび、なにか
うまくいかないことがあると
もう1つのユニットの
自分のことをひどく
感じることになります。

いつ、見捨てられる
見下されるユニットに
なってしまうか怖くって
恥はかきたくなくって
いつもなんとかいい子をして
職場でもプライベートでも
なんとかいい子をしてしまうのは
この心の構造を持っているからです。

この構造は、0か100しか
心が受けれ入れらないという
生きづらさにも
関係しています。

この心の構造で
生きづらさを感じておられる方は
本当に多く
現代人のお悩みの多くは
この心の構造からきています。

どちらのユニットも
本当の自分ではない
主体性を奪われた状態が
続いています。

どうしたら心の発達が進み生きやすくなるのか

上述の心の構造で
固着している時、
いつも相手にどう思われるか
自分は変なこと言っていないか
自分は評価されているか
相手の役にたっているか
などが気になり、
相手が良いいうこと
世間がいいということを
一生懸命にやり
ホトホト疲れる
生きづらいということが
起きるとお伝えしましたが、

ではどうすれば
心の構造が
変わってくるのでしょうか。

それはやっぱり人との
関係で起こっていくものです。
幼少期や養育者との関係で
こころの発達は進むのですが、
大人になってからも
こころの構造は
変えていくことができます。

この心の構造は
二者関係を得意としますが、
それは相手と心が融合し
まったりするのが、
心地よいからです。

つまり、大人になってからの
二者関係で
ぴったりとした感覚で(=融合状態)
仲良くできると感じるをしたら
それは相手も同じ心の構造の
持ち主ということです。

幼少期の時は母親
大人になってからは異性と
融合できる相手に
この人と合うなと感じます。

でも融合していても
虚しさは変わらずあります。
それは、いい子でなくてもいい
親や世間がどう言うかに関係なく
自分とはこんなことが好きという
本来の自己が
ずっと置いてきぼりで
主体性が奪われた状態だからです。

この構造は、
母親がこの構造を持っていたから
子供の同じ心の構造を持つのが
自然ですが、
大人になってからは、
一般的にはカウンセラーとの関係で
心の構造が変わっていきます。

それは、この心の構造のパターンで
繰り返される会話とは
異なった会話がなされること、
今までと違った返しをされること
情動を調律してもらうこと
健康的に自分の成長を
応援しされることなどを
通して自分のことを知っていくこと
自己のまとまりを作って
いくことにつながります。

それは、いい子じゃなくても
時に相手に迷惑をかけても
自分は人に受け入れられると感じたり
困った時に助けてと
言えるようになることにも
つながります。

育った環境や親との関係、
家族のこと…
いろんなことが関係して
こころの生きづらさが
できているのですが、

それでも誰か(カウンセラー)とつながり
こころが丈夫になること、
自分のこと
価値がないと感じなくなること、
自分も周りと同じように
大切にされる存在だと
感じること、

その心を持つことは
どんな物を買うより
どんな成功をするより
人生を豊かにしてくれるものだと
身をもって体験しています。

こうしたお悩みをお持ちでしたら
カウンセリングをご利用ください。
こころからサポート
させていただきます。

無料メルマガ

虚無感,無気力の本質もわかる
自己を肯定でき
人目が気にならなくなる方法
プレゼントを受け取る!

無料講座をご覧いただくと、「人目が気になることや、虚無感と自己愛の傷つきの関係」「自己愛の傷つきがあるとどんな心の構造を持ち」「その心の構造が普段の生活でどんな生きづらさをもたらすか」「そこから回復する方法」が見えます。

購読後、メルマガ解除を希望される場合はメール末尾のURLから簡単にできます。
フォームにご入力いただいた個人情報は、暗号化通信されますのでご安心ください。

関連記事

  1. 仕事で失敗やミスばかりして、またミスしてないか不安で怖いあなたへ…
  2. どんなうつ病にカウンセリングがいいのか。
  3. 夫が暴力をふるう家族に不在なもの
  4. 良いリーダーには自己固定感の高さがスキルより大切。リーダシップと…
  5. 他人にどう思われているか人目が気になり自信がない
  6. 大学生の息子・娘が不登校でこのまま引きこもりになるのではないかと…
  7. 虚無感や空虚感を感じて何もやる気がでないお悩みとカウンセリング
  8. 大切な人を大切にするために愛着について知ろう。

ピックアップ記事

PAGE TOP
PAGE TOP