カウンセリング

元彼への執着をやめたいのに、やめられないのは安定した愛着が足りないから

こんにちは、心理カウンセラー諏訪田(すわだ)佳代です。

こんな物語があったとしましょう。

『今までずっと
甘えたいという思いがあって、
異性と付き合うといつも
甘える自分がたくさん出て
別れることになるけど

そんな自分を
受け入れてくれる彼が
ようやく現れて
うまくいっていたのに、
別れてしまった。

もうあんな人いないと思うし、
人生がどうでもよくなった。
彼以外の人はどうでもよくて
月日が経っても
どうしても彼に
執着してしまう。』

こうしたお悩みがあったと
しましょう。

こうしたお悩みの場合は、
2つのことを
紐解いていくと
腑に落ちるかもしれません。

1つは、彼に投影している
ものは何なのか、
2つ目は、
本当に執着しているのは、
彼ではなく、
彼が一見与えてくれるように
見えた安定した愛着ということ。

その安定した愛着を
ずっと求めていたけど、
それがなくて
ずっと生きづらかったこと。

継続的に安定した愛着を
返してくれる
場所(人)は
異性以外にどんなところが
可能性があるか
見ていきましょう。

恋人に投影するもの

彼は、実際に
今まで付き合ってきた人と違い、
甘える自分を
受け入れてくれました。

こうした時、彼女は彼に
安定した愛着をくれる人を
投影することが
起きるのが自然です。

それは、つまり
本来子供の頃に
欲しかったもの、
子供の頃に親に与えて
欲しかった物です。

それがずっと欲しくて
そこに飢餓感があるくらいに
安心して甘えたり
安定した愛着を
ずっと求めていて、
彼はそれをくれる人だと
安定した愛着を与えてくれる親を
彼に投影する(彼の中に見る)
ことがよく起きます。

でも、実際の彼は、
その思い描いているような
安定した愛着を
一貫して
返してくれないことが
多いです。

それはどうしてでしょう。

それは、1つ目は
投影の像は、
実際の相手とは
必ず異なるからです。

安定した愛着を
返してくれる像、つまり自分が
心に持っているイメージを
彼という媒体を通して
そこに見るのですが、
本当の彼はそれとは
どうしても違ってきます。

心のイメージは
あくまで、自分の心の中の
イメージだからです。

そして、
もう1つの理由は、
彼も安定した愛着を
幼少期に
もらっていないことが
多いことがあげられます。

同じような苦しみ悲しみを
抱く2人が
カップルになることは
心理学的には
自然なことです。

どこか育った環境に
安心や安全がなかったり、
どこかありのままの自分を
認めてもらえなかったりすると、
不安定な愛着パターンを
心に持ち、

不安定なパターンを
持っている同士が
惹かれ合うことが起きます。
その不安定なパターンに
馴染みがあり
「この人と合う 」 と
理屈なく感じるからです。

安定した愛着を
求めているのに、
幼少期の環境で持ったパターンが
不安定型の愛着だとしたら、
不安定型の愛着を持っている人に
惹かざるを得ないのが真理です。

彼も安定した愛着を
受け取ってこなかったから、
つまり自分が
人からされていないことを
誰かにするのは、

コップに水がないのに
水をあげようとすることほど
難しいため、
彼が期待したものを
返してくれないことが
起きます。

彼は初めて自分の甘えたい気持ちを
受け入れてくれる相手
だったのにと
別れたことに絶望的し、
その後も長い間
彼に執着するかもしれませんが、

本当に執着しているのは
彼ではなく、
幼少期からずっと
飢餓感があるほどに求めていた
安心して甘えたり、
自分が求めている情緒を
返してくれる人では
ないでしょうか。

人は生きていく上で
安定した愛着や
自分を認めてくれたり
自分が欲しい情緒を
返してくれる場所(人)は、
生きていくうえで
必要なものだからです。

愛着は仏教では執着と訳される

アッタチメントは
西洋心理学では
「愛着」と訳され
仏教では、
手放さなければいけない
「執着」と訳されます。

矛盾するように思えますが、
人間の心の発達の視点を
取り入れると、
まずは愛着をもらう
その後手放すというのが
見てていきます。

アッタチメントは
執着だから
手放しなさいと
いきなり言われて
それを無理にないことに
しようとすると
起きることは、

辛い気持ちや
ネガティブな物を
スパッと切り話して、
それをなかったことにして
イケイケのアゲアゲの自分だけを
生きようとします。

これは心を麻痺させて
心を分割排除する方法で、
防衛の1つですが、
分割排除した心で
生きていくことは、
いつも生きづらさがあります。

それは、人間関係においても
なんだか嫌だなと思うことがあると
いつもその人と距離を取って
関係をスパっと切ったり、

心を分割排除していると
何かに依存することにも
つながることが多いです。
それは例えば、
恋愛、買い物、お酒などへの依存や
過食なども
それにあたります。

つまり、アッタチメントを
いきなり手放すのは、
心が丈夫にならず
不安定な状態で
生きづらさがあります。

そのためまずは
西洋心理学の言う
愛着を幼少期に
たっぷりを味わうこと。

自分の成長を見ててもらったり、
何か辛いことがあると
いつもそこに安心して戻って、
自分が返して欲しい情緒を
返してもらうこと、
こうした愛着を
返してもらって初めて
人間の心は丈夫になります。

そしてより心が
成熟していく過程において
アッタチメントを求め方が
変わってくるので、
そこで以前のような求め方を
手放すことはあります。

まずは、安定した愛着を
たっぷり返してもらうことが
大事です。
これを要らないと
心を分割排除し
孤高の人として
一人踏ん張ることは、
かえって執着が増します。

安定した愛着を
返してくれると思った
彼と別れて
彼への執着がやめれないのは、
彼に執着しているのではなく、
本当に欲しいのは
ずっと足りなかった
安定した愛着です。

まずはたっぷり
安定した愛着をもらうこと、
それが心の丈夫さ
安定につながり、
精神の円熟味が進んでいくと
以前のような求め方をしなくなり
手放せるようになる(無着)
ということです。

異性以外に愛着をくれる場所・カウンセリング

人間は生きていく上で
安定した愛着を
存分に味わうことは
誰しも必要なことです。

一見それを与えてくれるように
見えた彼は、
それを与えるのは難しい理由は
上記で述べました。

異性が与えてくれないなら
結局誰も与えてくれないってことと
思うかもしれませんが、
そんなことはありません。

心理カウンセリングという場が
安定した愛着を
形成していく場所の1つです。

幼少期に安定した愛着を
もらえなくって
不安定型の愛着を
持っているからと言って、
それが変わらないわけでは
ありません。

大人になってからも
愛着形成をしていくことは
できます。

カウンセリングという場には、
2人の関係があります。
相談者の方と
カウンセラーとの
2人の関係です。

安定した愛着は
一人でできることではなく
人との関係で
できていくことです。

2人のやり取りの中で
時には衝突もあるかもしれません、
でも、迷惑をかけても
受け入れられる、
見捨てられることはないと
感じる体験を

セラピーの枠組みの中で
行うことは
不安定な愛着パターンから
安定の愛着パターンを
心に持つことにも
つながっていきます。

それはずっと欲しかったもの、
子供の頃から
何より欲しかったもの
かもしれません。

一人で頑張ることは
もう散々やってきた、
どうしても元彼への執着を
やめれなくて苦しい時、
あなたがいいなと感じる
カウンセラーを
訪れてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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