カウンセリング

相手の期待に応えないと価値がないと感じもう疲れて生きる意味を見いだせない

こんにちは、心理カウンセラー諏訪田(すわだ)佳代です。

こんな物語があったとしましょう。

『昔は、自分が思い描く
輝かしい理想の状態を
目指して
生きていたけど、

30代を過ぎて、
全然思い描くような
現実にならないし、
周りの友達や同僚が
仕事も結婚もうまく
いっているのを見ると
どうして自分だけ
うまくいかないのか
虚しくて生きづらい。

自分磨きをしようと
思っても、
なんだか以前のように
やる気が出ないし。
こうしたつまらない人生が
続くのは憂鬱。』

こうした生きづらさを
お感じの方はとても多いです。

何歳ぐらいで
こうした生きづらさを
感じるかは違いありますが、
30代に入ってからが
一番多いと思います。

こうしたお悩みで
院に行くと
その憂鬱さを抑える
おくすりが出るのが
一般的です。

ただ、このお悩みは、
そもそも、
人に迷惑を
かけないようにしようとか、
外でいい子をしてしまうとか、
相手の期待に応えれないと
自分に価値がないように感じる心が
生きづらさを
もたらしているため、

つまり、憂鬱っぽさは
副次的なものですから、
抑うつ感が強い時に
おくすりは大事ですが、
その抑うつ感をもたらす
そもそもの心の質が
変わらないと
なかなか生きづらさから
抜けていきません。

こうした生きづらさを感じて
おられる方は
とても多いですが、
今主流の心理療法は
認知にアプローチする療法で
それは、このお悩みと
相性がよくないかもしれません。

この記事では、
こうした生きづらさを
もたらす心は
何が不在なのか、

どんなものがあると
生きやすさに
つながっていくのか
見ていきましょう。

ご参考にしていただければ幸いです。

安心安全や自分が求める情緒を返してくれる対象の不在

上述したお悩みは、
光り輝く自分のイメージがあって
その自分になれるよう、
日々努力してきているのに
思うようにいかない時、
屈辱的だったりして
憂鬱さがでてきます。

どこかいつも、
物事を上か下かで見たり、
そんなつもりはないのに、
上から目線の発言と
言われることも
あるかもしれません。

そして、何より
いつも周りに気を使ったり、
人の顔色を伺ったり、
相手の期待に応えようとしたり、
人に迷惑をかけないようにと、
心から誰かに頼ることがないのも、
上述のお悩みに起こることで、
とても生きづらさを
もたらします。

こうした生きづらさには
心に何が不在なのでしょうか。

それは良質な対象です。
(対象の種類は3つあります。)

どういうこでしょう。

例えば、小さい時、誰しも
母親または養育者が
オムツを変えてくれたり、
抱っこをしてくれたり、
それは赤ちゃんにとって、
生きていく上で必要で
その相手(対象)は
自分の一部ようのな存在です。

大人になってからは、
そうした存在なしに
一人で生きていくことが
自立した人でしょうか。

それに異を唱える流派があります。

大人になってから、
健康的に自立して
自身の力を発揮し
自己実現していくためには、
幼少期にそうした対象を
たっぷりと体験すること、
そして、大人になってからも、
その年齢に即した対象が
空気を必要とするように
必要だと言われています。

例えば悲しいことがあった時、
自分が求めている情動を
返してくれる人と、
共依存ではない
健康的な依存関係を持って
生きていくことが
生きやすさにつながります。

空気がないと人間は
生きていけないように、
その対象がないと、
人は物理的に生きていても
情緒は死んでいて
もぬけの殻状態で
すごく生きづらさがあり
生きている意味が
わからなくなります。

対象3つの種類

人が自分にまとまりを感じたり、
自分のことを根っこのところで
自分に対しOKと感じるには、
次のような3つの対象を持つと
いいとされています。

1つは、
母親が、この子は
大切な存在だと体験し
そのように母親が
自分を見ることで、
自分という体験が
生き生きと意味を
持つようになります。
つまり、他者の中に
自分が生き生きと
映っていることを
映し返してくれる対象です。

2つ目は、自分が
強く安全でいられるのは、
強い他者の中に
自分がいるからと
感じれることです。
幼少期、主に父親に対し、
自分のお父さんは
すごいと感じれると
その人の一部である自分も
また強く守られたと存在と
体験できる、
そんな理想の対象です。

そして、3つ目は、
自分と同じような体験をしたり、
似たような傷つきを持っていたり
一緒だと感じる人、
分身のような対象です。
その対象があると、
自分だけじゃないだと
実存を感じれるようになります。

幼少期は、その3つの対象の内
少なくとも2つはないと、
自分に対してOKと感じるのは
難しくなってきます。

育った環境と生きづらさ

対象の不在が生きづらさを
もたらすと述べてきましたが、
幼少期に十分に世話を
してもらったから
そういう対象は
幼少期十分いたはずだなと
お感じの場合も
あるかもしれません。

世話をしてくれる人はいたけど、
育った環境に
安心安全がなかったり、
どこか安心して
たっぷり甘えることが
できなくって、
子供ながらに、自分が
親の心配をする立場だったり、
親が不仲だったり、
過保護・過干渉で
自分の成長をあまり
応援してくれなかったり、
兄弟と比較され
自分は否定されることが
多かったりすると、

先ほど3つの対象のうち
どれか1つしか
もしくは1つもなかったりして、
そうすると人は、
人は自分にまとまりを感じれなくて
根っこのところで
自分のことをOKと感じれず、

自分の存在はいつも
相手の評価に左右され、
周りに迷惑をかけないように
人に頼らずに
一人で踏ん張ることを
選ぶようになります。

若い時はそうして踏ん張れても
一人で頑張ることは、
早晩疲れるため、

30代を過ぎた頃に
生きる意味が分からないという
無気力感が出てきます。

人は、一人で自分の存在を
OKと感じられるように
なっておらず、
他者と関係の中で、
つまり幼少期は主に
養育者との関係の中で
自分のことをどう感じるかが
決まるため、
幼少期の環境は
大人になってからも
影響があります。

相手の期待に応えたい、期待を裏切らない、裏切りたくないという病

期待に応える、
期待を裏切りたくない、
という言葉は、
上述した対象が
足りない場合に出る
代表的な言葉です。

対象が足りないと
自己のまとまりが
できにくく、
自分のことを
根っこのところで
OKと感じないと
先ほど述べました。

自己のまとまりが弱いと
いつも相手優先で、
相手の態度や
相手の評価に
自分の存在が左右されるため、

相手の期待に応えれないと
自分のことを
ダメに感じたり
価値がないように感じたり、
存在意義が分からなくなるほど
生きづらさをもたらします。

それほどに、
自己のまとまりは
私たち誰しもが、
生きる上で
大事なことです。

自分の存在意義がないと感じることとカウンセリング

こうした生きづらさは、
良質な対象を持つことで、
自我がより丈夫になり
心にまとまりができ、
それが生きやすさに
つながっていきます。

大人になってからは、
例えばカウンセラーとの間で
カウンセラーが
先ほど述べた
3つの対象となることで
生きやすさにつながっていきます。

それは、カウンセラーに
依存するということでは
全くありません。

愛着と一緒で、
安定した愛着が
足りないと、
人はそれに
執着するように、

上記ような対象が足りないと
人との関係は共依存的になります。
特に男女関係は
共依存的になりますが、

対象が、健康的に
十分に提供された時、
共依存的でなく、
健康的に関係を
持つようになります。

人は生まれた時は
自分の対象(親)を
選ぶことができませんが、
カウンセリングなどを通じて
心がより丈夫になり、
自分のことを根っこのところで
OKと感じるようになると、
自分にとって
よりふさわしい対象を
選べるようになり、

その時には、
例えば恋愛では、
相手も自分のことを
OKと感じている人と
合いやすくなります。

ちなみに、
親を選べないと書きましたが、
親御さんが悪かった
ということを
指しているわけではありません。

時代背景、
親御さんが育った環境、
人がコントロール
しようのない運命など、
様々なことが
関係しているからです。

当時は、
カウンセリングなどで
心に向き合うよりも、
優先度の高い事項が
あった時代だと思いますが、

経済が発展し
毎日が平和で
物がこんなに溢れる
時代になったからこそ、

思い通りにいかないことに
目を向ける、
そこと向き合うこともできる
時代に入っていると感じています。

生きづらさを感じておられたら、
あなたがいいなと感じる
カウンセラーを訪れてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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