夫婦療法・カップルカウンセリング

夫から突然離婚したいと言われたけど…別れたくない。関係修復に役立つ秘法

こんにちは、心理カウンセラー諏訪田(すわだ)佳代です。

今日は、何の前触れもなく
唐突に夫から別れたいと
言われたけども
離婚理由もよく分からないし
妻は別れたくないという
夫婦・カップルについて

関係の修復に役立つ
人間関係のホントのところ
お伝えします。

理由はよく分からないけど、なんとなく別れたい

突然夫から別れたいと言われ
理由を聞いてみても分からず

これまでうまくいっていたのに
なんだか裏切られたように感じ
関係は続けたいけど
うまくいかない
ということもあると思います。

不倫をしているなど
離婚したい理由がはっきりしている
ケースもありますが、

本人も理由は分からないけど
なんとなく別れたい
という
ケースも多くあります。

この場合、離婚を言い出した本人も
本当に理由が自分でも
よく分からないことがあるのですが、

別れたいと言われた側にとっては、
自分を傷つけまいとして
離婚理由を
言えないのではないかと感じ
とてもストレスな時間となります。

理由が分からないのは解離があるから

理由が分からない多くの場合は
解離があることがほとんどです。

解離とは、過去に起きた出来事、
例えば、幼少期の親との関係での
傷つきなど、あまりに心が痛いことを

Not Me(私でないもの)として
自分からパツんと切り離すことで
痛すぎる傷つきを
感じないようにする心の工夫です。

離婚を切り出した理由に
過去の解離が関係している場合
本人にも、離婚理由は
よく分からないものです。

幼少期の親との関係での傷つきが、夫婦の間で再演される

解離は、現在の人間関係に
影響を与えます。

例えば、過去に傷ついた状況と
近いような状況が
現在の人間関係でも
起こりそうな時

本人の自覚はなくとも
傷つくことから避けるため
人との関係を終わらせようとしたり
距離を取ろうとします。

それが突然離婚をしたいという
発言につながります。

カウンセラーなどの第三者を含め
3人で対話をしていく中で、
解離したものが意識にのぼってきて
なんだかよく分からかったものが
見えてくるようになります。

そして、昔傷ついた時には
それを相手(親)に伝えられなかったけど、
今回は相手(妻やカウンセラー)に伝え、
それを受けとめてもらうことで

現在の夫婦の関係では
過去のように関係を
諦めなくていいし、
この関係は安全と感じ、

離婚という危機が転じて
2人の中が以前よりももっと深まるという
体験につながります。

関係修復に向けた夫婦・カップルカウンセリング 仮の事例

例えば、次のような「仮の事例」が
あったとしましょう。

妻は仕事で昇進する
チャンスがあり、
夫に相談しました。

昇進すれば、
今より忙しくなるし
残業も増えることは
分かっています。

妻はチャレンジしたいという
思いもありながら、
自分に務まるのかという
不安もあり、夫に相談します。

夫は、妻がいつかはチャレンジ
してみたいと思っていたのを
知っていたので、

忙しくはなるけど、
やってみたらどうかと
妻の背中を後押ししました。

そして、実際に昇進後
仕事がとても忙しく
週末もほとんど二人の
時間を過ごすことがなくなり
会話もあまりない生活が
1年くらい続いていました。

その頃です、夫が急に妻に
離婚したいと言ったのは。

妻はびっくりして
最近二人の時間があまり
ないからかなど

思い当たる理由を
夫に尋ねてみるも
夫はあまり話さず
なんとなくとかしか言いません。

そこで二人は
夫婦・カップル カウンセリングを
受けることにしました。

カウンセリングの中では
妻は別れを言われた直後には
感じなかった怒りが語られ、
夫は変わらずあまり話さない
というようなことが続きます。

そして、時間の経過を経て
お互いの幼少期の親との関係が
語られました。

夫は5歳の時に母を亡くし
その後、継母に育てられたこと
妻は、仲が悪い両親の間を
取り持つのに疲れていたこと
などが語られました。

夫にとって、
母親を亡くすというのは
突然、大切な人がいなくなるという
とてもショックな経験だったこと。

また、父親の再婚後、
弟ができたため、
父親や継母と距離を取り、
密な関係を持つことを
どこか諦めていたことなどが
見えてきました。

そして、夫婦で久し振りに
夫の実家に帰省した際の
夫と親との関係を改めて見て、
距離を置くのは私とだけじゃないんだ
私とはむしろずっとましなんだと
妻は感じ、自信が
取り戻されていきました。

この事例を分析すると
夫にとっては、
妻との時間が少なくなっていく
という生活が、
母親を突然失った時のように
また大切な人を
失うのではないかという恐怖を
本人の意識ではなく無意識が察知し、

そういったあまりに痛い出来事が
起きてしまう前に、
離婚をしたいと突然
妻に伝えたこと。

そして、大切な人と
距離を取るのは、
父親と継母に対してとった
防衛方法と同じで、

本当は、密な関係を持ちたい
というこは言えず、
どこか諦めるという
パターンが繰り返されそうに
なった
ことも見えます。

夫婦間に危機が訪れるのは自然

人は誰しも幼少期の傷つきや
当時満たされなかったことを
相手が満たしてくれる期待を
誰しも多かれ少なかれ持っています。

夫婦という関係は
そういった過去の傷つきや期待が
相手に向けられ、
衝突するのは、ほぼ不可避であり
ある程度の年数が過ぎると
危機が訪れるのは自然なことです。

ここで相手と話すことなしに
別れるのはもったいないと感じます。

新しい誰かとやり直せば
うまくいくのではないかと
感じがちですが、

早晩、また同じように衝突が
別の人とも起きるからです。

せっかくご縁があり
結婚までした相手ですから、
その危機が発生したときに
第三者の力などを借りながらでも
2人の関係に取り組まれることで、

仮に別れることになったとしても
結婚・離婚という出来事を
どう受け止めて生きていくかが
変わるでしょうし、

向き合うことで
お互いの理解が深まる体験と
なった場合には、
夫婦でWeという
2人で一つの有機体となるような
そんな豊かな関係に
変容する機会です。

人生を振り返った時、
また人生の幕を閉じるとき、

自分の人生に彩りを感じるのは
お金や名声を手にした時でなく
大切な人と育んだ時間です。

関係が豊かになる過程で
ドンパチやることもあるでしょう。
少し面倒と感じる工程も
あるかもしれませんが、
お金で買えるものでもない
豊かな二人の関係を築く
またとない機会に
していただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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